「エタ集団」と悪質な差別落書
 NTT霞が関ビル(新館)エレベーター内差別落書事件



NTT差別落書き

 悪質な部落差別落書きが8月28日17時頃、(株)NTT東日本―東京 サービス運営部が管理しているNTT霞が関ビル(新館)エレベーター内で社員によって発見された。
 この差別落書きはエレベーター内のフロアー案内表示版上部に釘など鋭利なもので「エタ集団」と書かれていた。
 この霞が関ビルは10階建てのビルでNTT東日本とNTTコミュニケーションズの帰属会社が入居しているビルである。このビルには2基のエレベータがあるがいずれも警備員室で社員証のチエックが行われ、社員以外の出入りも警備員室の受付でチエックされている。
 この差別落書きが発見されて以降、NTT東日本、NTT東日本―東京、NTT コミュニケーションズの3社は、差別落書きの写真撮影、及び落書き部分を覆い隠し、東京都や千代田区の関係行政などにも報告し、現場確認後「差別落書き」を消去した。
 その後、エレベーター内に入居者・入館者の皆様と題する貼り紙を掲示した。内容は以下の通りである。
 「最近当エレベーター内において人権侵害に係わる『差別落書き』が発見されました。これは器物破損にあたるばかりか、社会的にも許されない行為です。今後は、不審な行為などに対し、より一層の注意を払ってまいりますが、壁の落書き等お気づきの点がございましたら、当ビル管理担当まで、ご連絡をお願いします。」
 また、社員の皆様へと題する周知文が用意された。このように今回の悪質な差別落書きを決して許さないとの会社としての姿勢が示された。
 関係3社は迅速な取り組みを行った。東京都連は今後、差別落書き事件の真相究明と再発防止に向けて、NTT東日本をはじめ関係3社との話し合いを行なっていくことにしている。