同和教育の目指すところを再認識する集会に
第45回東京都同和教育研究集会



第45回東京都同和教育研究集会

 7月28日(金)、足立区竹の塚地域学習センターにて都同教主催の「第45回東京都同和教育研究集会」が開催された。午前中は元長野県同和教育推進教員の島田一生さんから「解放子ども会の子どもたちと親たちとともに」と題して記念講演が行われた。解放子ども会がなぜつくられたのかという問いに対して、島田さんは「部落の親たちや祖父母たちの、わが子やわが孫たちの命が差別によって奪われてたまるものかという痛切な願いによってつくられた」と述べていた。同和教育の原点に立ち返り、解放子ども会、そして、同和教育が命がけの場として在ることを再認識することができた。

 午後は4本の教育実践報告がなされた。人権尊重教育推進校である足立区立舎人第一小学校の報告では、全国水平社設立やアイヌ文化に関する授業についての報告がなされた。2本目は台東区立石浜小学校の広沢佑さんの「一つの集大成としての『水平社宣言』の授業」が続いた。3本目は都立板橋有徳高校の岩﨑貴子さんの「統一応募用紙制定50周年を迎えて」の報告がなされた。統一応募用紙制定50周年を迎えた今こそ、その制定の意義に立ち返っていかなければならないと強く感じることのできた報告だった。最後は都立南葛飾高校定時制の榎本雄弥さんの「南葛で学んできたこと」の報告で結んだ。島田さんの講演も含め、同和教育の目指すところを再認識する集会となった。

(都同教)