複合差別や課題の可視化を

人権ネットワーク東京&反差別・人権青年交流会座談会


人権ネットワーク東京&反差別・人権青年交流会座談会

 人権ネットワーク東京&反差別・人権青年交流会は10月29日、第1回座談会をスマイル中野でひらいた。解放出版社の「東京で生きるマイノリティの声を伝える」(仮称)の企画出版のために行なわれ、第1回目は「障がい者」の課題をテーマに行なわれた。

 プログラムは3部構成で、始めに障害者インターナショナル日本会議、障害者の生活保障を要求する連絡会議、全国「精神病」者集団から5人の報告が行なわれた。

 障がい者の当事者から、「障害者手帳」の等級などで、行政サービスや保障に格差が生じ、生活が困窮し病院にも行けない、命に直結した問題。社会が押し付ける「イメージやレッテル」で個性や個々の問題が無視されている現状、医療現場や職場での差別などが話された。2部、3部は参加者も交えての討論。各団体の共通点や相違点が出され、現在起きている1つの課題を、会場全体で考える場面も見られた。座談会の目的と意図である複合差別の可視化・共通課題の可視化を通し、相互理解が深まり、「共闘」の重要性が確認された。

 次回の座談会課題は「人種、民族、部落問題/運動」で12月17日に行なわれる。

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