平和憲法を守ろうと
第54回護憲大会


 東アジアの平和のために、今こそ!憲法理念の実現をめざす第54回護憲大会が10月28日〜30日まで日本教育会館で開催された。主催は同実行委で参加者は開会総会で700人だった。

 歌手の大島花子さんのコンサート後、開会総会が開催された。最初に主催者を代表して藤本康成平和フォーラム共同代表が「総選挙の結果は残念だったが立憲民主党は希望になる存在だ。

 でたらめな安倍改憲を阻止しよう」と挨拶。地元挨拶で持田明彦埼玉県平和運動センター議長が狭山事件の再審を訴えた。

 山本和枝連合事務局次長、近藤昭一立憲民主党副代表、吉田忠智社民党党首、沖縄の風・伊波洋一参議院議員から来賓あいさつがあり、高校生平和大使の重松さんが1万人署名運動の報告をした。

 勝島一博実行委員長が「改憲を目論むあらゆる勢力にたじろぐことなく、平和憲法を守る闘いを進めていこう。そのためにも3000万署名活動を成功させよう」という基調報告をした。

 開会総会のメインのシンポジウムは石坂浩一立教大准教授のコーディネートで、前田哲夫(軍事評論家)さん、和田春樹さん(東大名誉教授)、伊波洋一さんによるシンポジウムが行なわれ、現実の可能性としてある米朝戦争を防ぐにはどうしたらいいのかが議論された。和田さんは「日本政府はオリンピックをやりたのなら、米国追従でなく対話を米国に北朝鮮との対話を働きかけるべき」とし、前田さんは「真の解決のため東北アジアの非核化を」と提起した。

 29日の人権確立の分科会では、高橋定部落解放同盟中央執行委員が部落差別解消推進法・鳥取ループによる全国部落調査復刻版出版事件について報告した。

 30日は閉会総会を開催し、高校無償化からの朝鮮学校排除問題等の提起があった。