荻上チキさんを講師に
部落解放人権文化フォーラム2019へ参加を


 「部落解放・人権文化フォーラム2019」が11月25日、浅草公会堂を主会場に開催される。主催は「同実行委員会」。

 この集会は部落差別をはじめ、あらゆる差別をなくすための人権教育・啓発活動を推進することを目的にしている。

 今年のテーマは「ネット時代の差別と人権を考える」。

 人権をめぐる状況は、インターネット上の差別事件の増加やヘイトスピーチの横行など深刻さを増している。また、「部落差別は許されないもの」、「部落差別のない社会を実現する」と明記された「部落差別解消推進法」が2016年に成立した背景には、インターネット上の差別事件がある。そうした現状を踏まえ、全体会・記念講演は浅草公会堂で、「ウェブ社会と『新しい差別』」と題し、特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事で、「荻上チキ・Session・22」パーソナリティの荻上チキさんが講演を行なう。

 また全体会終了後、台東区民会館で5つの分科会を開催する。分科会は15時開場、15時30開会から18時まで。

●分科会&特別分科会
第1分科会「東京の部落差別事件と解放運動」
①「全国部落調査」復刻版出版差し止め裁判の現状と課題(山本志都弁護士)
②インターネット上の差別事件の現状と課題~土地差別調査扇動を中心に~(近藤登志一都連書記長)
第2分科会「地域の街づくりと教育・啓発」
①皮革と油脂の学習「よみがえった黒べえ」を教材として(海野敦彦 荒川区大門小学校)
②と場労働者からの報告とDVD上映(高城順 品川支部支部長/全芝浦屠場労組合)
第3分科会「部落問題入門」
①東京の部落問題と現代の人権侵害(吉田勉 東日本部落解放研究所事務局長)
第4分科会「被差別当事者から見た東京の差別と人権」
①優生思想を問う(山本眞里 障害者権利主張センター・絆)
②アイヌ民族としての私 (島田あけみ チャシ・アン・カラの会)
第5分科会「職場と人権」
①就職差別をなくすため(東京労働局・東京都)
②多文化共生時代に求められる取り組みについて~外国人の人権に配慮のある企業行動を目指して~(田村太郎 一般財団法人ダイバーシティ研究所代表理事)