松村台東区議が、9月20日に開催された区議会の一般質問で、「偏向した教材や偏った指導があれば(児童を)同性愛に誘導しかねない」と発言した問題について、区内の被差別当事者団体や労働組合等で構成される「台東区人権条例制定を求める懇談会」は、10月6日、「松村区議会議員の差別発言の撤回と謝罪、及び、あらゆる差別の撤廃に向けた要望書」を松村区議、区議会自民党、台東区長、区教委に提出した。
「Stand for LGBTQ Life!」の小林美咲さんらは、「LGBTQ+に関する誤った認識を改め、撤回・謝罪」を求めるオンライン署名を行い17277筆の賛同を得た。
このような取り組みもあり、松村区議は、10月26日の区議会本会議で謝罪して発言の一部を取り消した。今後、区議会、区教委、区などの再発防止にむけた対策とセクシュアルマイノリティに対する差別を許さない取り組みが求められる。
「条例懇談会」が提出した要望は以下の5点である。
①松村区議は発言を撤回し謝罪してください。
②区議会自由民主党は、松村議員に撤回と謝罪をさせ、会派内での研修の実施と再発防止策を確立していただきたい。
③教育委員会は明確に「性自認や性的指向は、教育によって誘導することができない」と表明してください。
④台東区として区民向け人権啓発を実施しているという立場から、「性自認や性的指向は、教育によって誘導することができない」ことを表明していただきたい。
⑤あらゆる差別の撤廃に向け、明確に差別を禁止した仮称「台東区差別禁止・人権条例」を制定していただきたい。
(台東支部)