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長野県浅科村の部落を訪ねる
墨田支部青年部・女性部研修会
墨田支部は2月24日、青年部・女性部研修会を行なった。今年は長野県浅科地区の歴史と解放運動から学ぶ現地研修に行った。
バスは一路、長野県佐久市にある五郎兵衛記念館をめざし、小諸インターを降りると前日降った雪景色であった。
五郎兵衛記念館に到着すると学芸員の斉藤洋一さんと浅科支部の高野清雄書記長が待っていてくれた。まず高野さんから浅科地区の解放運動が子ども会活動や青年部活動など人づくりに力を入れてきたことなどが語られた。斉藤さんからは、古文書返還闘争などが語られた。1970年代後半に差別事件があいついだことから地区の人々は抗議行動に立ち上がるとともに自分たちの歴史を掘り起こそうという思いを強くした。
そこで旧名主家を訪ねて古文書を見せてほしいと頼んだところ学習院大学に寄贈されていた。粘り強い闘いの末、2万点に及ぶ古文書が浅科村に返還された。そこで村では村内に残されていた古文書とともにこれを五郎兵衛記念館に保管することになった。
そして古文書を解読し、歴史の解明を進める組織が必要だということで1980年浅科村に信州農村開発研究所が設立され今日に至っている。
さらに少数点在の部落の成り立ちや警備役について話された。その後五郎兵衛記念館内を見学した。こうして2時間の学習はあっという間に過ぎ帰途についた。
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