沖縄、民族教育を課題に

人権の21世紀をつくる文化の集い



人権の21世紀をつくる文化の集い

 人権の21世紀をつくる文化の集い2017が10月24日、大井町きゅりあん・小ホールで開催されました。はじめに、沖縄差別の原点を描いた映画「沖縄第一部」(1970年制作)が上映されました。銃剣とブルドーザーによって米軍に土地を奪われた沖縄の人々は、今も非暴力で不屈の闘い続けている。その原点でもある伊江島の阿波根昌鴻さんをモデルにした映画は、過酷な植民地政策による差別と闘う人々の誇りを描いていました。第二部も是非観たいという声も数多く寄せられました。続いて、「『朝鮮学校たたき』の前後左右を考える」=ヘイト(憎悪)を越えるために私たちにできること=と題して田中宏さん(一橋大学名誉教授)に講演していただきました。朝鮮学校の民族教育を否定する政府・自治体の差別、在日朝鮮人・中国人に対するヘイトが行われる背景を、ご自身の体験と歴史や制度・政策・法律を網羅してわかりやすく話してくださいました。植民地になり日本国民を強要され、戦後は、日本国籍とともに全ての権利を奪われた在日朝鮮人が、民族の誇りと文化を子孫に伝えるために血と涙で創り育んで来た朝鮮学校(ウリハッキョ=私たちの学校)。その朝鮮学校を襲撃する日本人(在特会)、補助金を打ち切る自治体、高校無償化から除外する政府、田中さんは司法は行政の差別を糾せるかが問われていると力強く訴えました。

 (実行委員会)

pagetop