今年も10月20日に「人権の21世紀をつくる文化の集い2023」が開催されます。

　私たちは、差別とたたかってきた歴史から、平和と人権をつくる知恵と行動を学び皆さんと共有し、共に考えたいと毎年集いを開催してきました。

　今年は、社会学者で女性学、ジェンダー研究。高齢者の介護とケア研究の第一人者の上野千鶴子さんから「女性の権利は人権に含まれているか？」と題してお話ししていただきます。

　上野さんが東大入学式の祝辞で「頑張っても公正に報われない社会が待っています」と話したことが話題になり、中国でも共感を呼び上野さんの著書がブームになっているそうです。上野さんは「中国は激しい競争社会。不公平感や不平等感を強く持っている人が多いと感じた」と話しています。日本の貧困と格差も、コロナ禍と物価高の中で拡大しています。とりわけ、女性、高齢者、おひとりさま、非正規労働者の貧困・格差は深刻で、その権利保障が日本社会の急務となっています。上野さんの「女性の権利は人権に含まれているか？」という問いに私たちがどう応えるか共に考えていきたいと思います。

　私たちは、人間が引き起こす差別や偏見を乗り越える英知が人間にはあると信じ、上野千鶴子さんのお話を手掛かりに共に平和と人権の21世紀の構築を考えていきたいと思います。

（人権の集い実行委）