平和と人権をつくる知恵を学ぶ集いに
人権の21世紀をつくる文化の集い2022へ



人権の21世紀をつくる文化の集い2022案内チラシ

 戦争は最大の人権侵害。しかし、21世紀になっても世界中で戦禍は止まず、コロナ禍による差別も後を絶ちません。世界の人権と平和の確立をめざしてきた努力をあざ笑う差別と侵略に打ち勝つのは、あきらめず、知恵を寄せ、力を合わせることです。

 「人権の21世紀をつくる文化の集い2022」は、差別と闘ってきた歴史から、平和と人権をつくる知恵を学ぶ集いを皆さんと共有し、共に考えたいと思います。

 今回は、江戸研究の第一人者であり、江戸時代の価値観、視点、持続可能社会のシステムから、現代の問題に言及している田中優子さんをお招きし、差別と闘ってきた江戸民衆の歴史を学びたいと思います。田中優子さんの著作「カムイ伝講義」は、昨年亡くなった白土三平の名作漫画『カムイ伝』を通して、江戸の社会構造を新しい視点で読み解き、そこから今の時代を照射しています。江戸時代の階級制度から現代の格差・貧困社会を、一揆の伝統から現代の民主主義を考える視点を持ち、江戸の肥料から未来の持続可能な循環型社会を見据えています。支配階級の武士とは別の生き方で、自らの手で生産する漁師、マタギ、綿花や蚕を育てる人々、女、子どもの姿を生き生きと記しています。

 私たちは、人間が引き起こす差別や偏見を乗り越える英知が人間にはあると信じ、田中優子さんと共に、平和と人権の21世紀の構築を考えていきたいと思います。

(「人権の21世紀をつくる文化の集い2022」実行委員会)