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世論喚起し再審へ
 狭山事件の再審を求める東京北部集会

 

 狭山事件の再審を求める北部集会が6月13日、練馬区立厚生文化会館で60人近い参加者で開催された。今集会は練馬支部、石川さんをとりもどそう23日の会、練馬人権センターの3者共催。
 まず狭山事件の再審を求める市民の会制作の「見えない手錠をはずすまで」を上映した。
 次に「狭山事件の現状と今後の課題〜10回の三者協議を経て〜」と題して狭山事件再審弁護団の指宿昭一さんが講演した。指宿弁護士は、「75年の白鳥決定以降免田・財田川・松山・島田と続いた「再審の時代」があったが再び「冬の時代」になった。しかし2005年以降また「再審の時代」が巡ってきたかのようだ。足利・布川そして東電という流れの中に狭山も位置付けたい。「不見当」などという日本語とはいえない言葉を使って言い逃れする裁判所を追及し続ける。そのため新証拠を集めつつ、事実調べと証拠開示を求め続ける。そのためには世論の力が必要。大衆運動はそのために頑張ってほしい。」と話された。
 続いて石川一雄さん、早智子さんに近況報告を含めての挨拶をいただいた。石川さんは「73歳になる。今年中に狭山再審のめどがたつよう頑張る」と熱く語った。早智子さんは「東電社員殺害事件の決定には勇気をもらった。東電と狭山は同じ小川裁判長だ。この流れで、狭山も勝利を勝ち取りたい。」と話されたうえ、「一雄さんは、元気だが年齢からくる肉体的疲れが出てくるようになった。一日でも早く再審を実現したい」と話された。
 また「袴田巌さんの再審を求める会」の校條さんから袴田事件についての現状報告があった。最後に練馬支部の堀支部長から石川さんの高裁前行動、証拠開示義務化百万人署名等への行動提起と狭山再審闘争勝利への決意表明で集会を終えた。
      (練馬支部)

部落解放同盟東京都連合会
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