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3月31日練馬駅北口地区で
フィールドワークを開催
練馬支部は3月31日、練馬人権センターと共催で「練馬駅北口フィールドワーク」を厚生文化会館を起点に開催した。参加者は19人。
今回は、前回開催から2年経ったこと、および区政の課題の一つで、商業ビルが建設中である練馬駅北口区有地(カネボウ跡地)の歴史を重点に学習しようと取り組んだ。
講師の菊地照夫さんは、中世からの近代初期までの地域の歴史を話され後、カネボウ練馬工場の歴史も話された。
練馬駅北口区有地は1921年に被差別部落の人たちが所有していた畑等を大日本紡織が買収して紡織工場を造ったのを始まりとする。土地買収時、「開設後は地元から雇う」などの甘言と札束の力で反対の声を押さえ込んだ。しかし、工場完成後は地元から雇用しない、排水を部落側に流すなどの悪質な対応と被害をもたらした。その後、工場の経営はカネボウへと変わった。1970年にはカネボウ練馬工場の歴史を終えた。その間、工場では関東大震災時には9人死亡。戦時中は弾丸の薬莢を造る兵器工場だった。工場閉鎖後、練馬支部がカネボウ工場跡地を地域の環境改善事業の用地にとの要求で、練馬駅北口区有地となった。
最後に、厚生文化会館にもどり、内田練馬支部副支部長が自身の被差別体験や運動への思いを語り、参加者との懇談の時を持った。
(練馬支部)
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