地域の歴史をたどる
練馬地区フィールドワーク
練馬支部は、練馬人権センターとの共催で練馬地区フィールドワークを行なう。
今回のフィールドワークは、人権センター理事会の「今、練馬駅北口再開発問題もあるので地域の歴史をたどるフィールドワークの開催を」という声に応えて実施するもの。
フィールドワークでは、中世から戦後までの練馬地域の歴史をたどる。練馬の被差別部落からは南北朝時代1356年の板碑(青石塔婆)が出現したり、白山神社には奥羽遠征に行く源義家が必勝を祈願して自ら植えたとされる樹齢800年の大ケヤキの木があった。練馬地域に隣接する豊島園遊園地は室町時代中期まで豪族豊島氏の城だった。このように鎌倉時代には集落を形成していたと思われる。江戸時代には弾左衛門体制の中では有力小頭が居住しおり、練馬が武蔵国北東部の各小頭と弾左衛門との連絡の中継点になっていたという資料もある。近代では水平社運動こそ芽生えなかったが、不当な差別に反対して闘った地域でもある。このように連綿と続く地域の歴史をたどり、現在の部落問題も考えていこうという企画である。
冒頭に書いた「練馬駅北口再開発問題」とは、練馬駅北口区有地(カネボウ跡地)に高層商業ビルを建てようという区の計画。そもそもカネボウ跡地は練馬支部も尽力して練馬駅北口地域の環境改善事業に資するとして公有地にしたという経過がある。その歴史的視点から高層ビル計画についても考えようという企画でもある。
(練馬支部)
◎フィールドワーク
日時 3月13日(日)14時
場所 練馬区立厚生文化会館
資料代 500円
問合先
090・8312・4984(堀)