被害からの立ち上がりに苦闘
横田千代子さんを講師にDVを考える
練馬人権センターは、12月9日(木)18時30分から厚生文化会館で約30人の参加で区内にある婦人保護施設の施設長である横田千代子さんの講演会を行なった。
横田さんは、「婦人保護施設は、売春防止法に基づいた施設だが、今は時代の流れもありDV被害者等も多数入所している。現在27人の入所者がいる。私が施設に勤務したのが27年前。当時は(二人部屋)の部屋の出入り口には扉が無くカーテンだった。これは同性同士の性行為防止のためと称していた。この事一つをとってもセックスを仕事にしていた人に対する偏見は強かった。最近でもセックスを仕事にしていた人たちは自己肯定感を持てずにいる。またレイプ等性的虐待の被害者の方も入所されており、その人たちも自己肯定の面で苦しんでいる。DV被害者はやっと加害者から逃れて来た人も多く精神的な立ち直りが大変で、極めて現在的問題だ。
また虐待を受けた子どもの問題も女性が受けた暴力と密接に結びついており深刻だ。」と話された。最後に保護施設入所者から見た今日の人権状況について話された。 (練馬支部)