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同宗連が練馬で現地学習
被差別体験と地域の歴史から
同和問題にとりくむ宗教教団連帯会議第4連絡会が3月16日、、練馬地区で現地学習を行なった。参加者は15人。まず、最初に厚生文化会館に集合し、内田練馬支部副支部長から被差別体験を中心とに話を聞いた。続いて練馬地域史研究会の菊地さんより練馬の被差別部落の歴史について講議をしていただいた。
内田さんは、親類を頼った戦時中の疎開先で、部落だからという理由だけで石をぶつけられたりした少女時代の体験、成人してから乳酸飲料の販売をしている時、訪問先で「どこから来た?」と聞かれ我が家の住所を言ったところ「じゃあ、いらない」と言われたこと、現在でも所有しているアパートの家賃を「近隣と比較して高くできない」と仲介の不動産屋の社員から言われた等々の経験を話した。とりわけ小学校の同窓会に行った時石をぶつけた人に「なぜ石をぶつけたの?」って聞いたら「理由なんてない。みんながぶつけるから」と言っていた。差別するのに理由なんかないんだと思ったと語った。
菊地さんは、練馬は中世からの史料が残っている古い地区だ。江戸時代にはいると弾左衛門の小頭でも別格の地位を持っていた杉本惣兵衛のお膝元ということもあり栄えた地域だった。近代になると草履表の産地でもあり、埼玉方面から浅草への中継・集積地として栄えた。しかしカネボウ工場が地域にできて地区には迷惑な施設だった等練馬部落の歴史について語った。つづいて地域のフィールドワークを実施し、現地学習を終えた。
(練馬支部)
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