東京の部落に学ぶ

真宗大谷派が練馬でフィールドワーク



練馬フィールドワーク

 練馬地区フィールドワークが3月27日、真宗大谷派の2016年度第1回東北連区教区駐在教導会の一環として行なわれた。現代にある部落差別の現場を通して、その差別構造の歴史と課題について学ぶ。具体的には東京、特に東本願寺「真宗会館」が立地する練馬地区の部落差別の実態について、その歴史と現状を見聞し、部落差別の課題を共有するという趣旨で開催された。10人が参加した。
 最初に堀支部長から「部落差別があるから日本社会が成り立つと大阪市警官が言ってたよ」という差別落書が発生している。これを糾弾し闘っていく。」という挨拶があった。続いて、練馬地域史研究会の菊地照夫さんから、中世から現代までの練馬地区の被差別部落史の講義がありフィールドワークに移った。
 菊地さんは、「練馬駅前のカネボウ工場は部落から雇用するとして土地を買収したが、約束を反故にし、排水を部落側に流すなど、迷惑施設だった。」と近代の歴史を語った。
 フィールドワーク終了後、内田まさ子練馬支部副支部長が「私の歩んできた道」として本人の被差別体験や解放運動との出会いなどを話した。        (練馬支部)