一日も早い再審開始を
7.13狭山江東地区集会

 部落解放江東共闘会議は7月13日、狭山江東集会を江東区総合区民センターでひらき、50人をこえる参加があった。

 集会は和田三郎さん(江東部落解放研究会)の開会挨拶と司会で進められ、主催者挨拶を江東共闘代表幹事の山口純一さん(東交十号乗務支部)が行なった。

 基調提案で加瀬純二さん(ふれあい江東ユニオン)は「狭山事件は、国家権力である司法、警察による部落差別を利用した権力犯罪であり、狭山裁判は被差別部落民に対する予断と偏見に満ちた差別裁判です。狭山事件発生石川さんの不当逮捕から55年を迎える今年こそ事実調べを行わせ、一日も早い再審開始を。そのために地域から市民的広がりで狭山の闘いを前進させ、石川一雄さんの完全無罪を勝ちとろう」と呼びかけた。

 「狭山第三次再審請求審の現状と課題」と題した河村健夫弁護士(狭山弁護団) が講演。河村さんは事件の事実経過にふれ、福江報告書や下山鑑定などの科学鑑定が再審で重要な意義を持つと話された。

 石川一雄さんと石川早智子さんからは再審開始と狭山第三次再審闘争勝利に向けての訴えがあった。石川一雄さんは「運命とて苦難辛苦の55年自由豁達近きと信じ」と現在の心境を短歌に詠まれた。石川早智子さんは本集会が最初に参加した集会として印象に残っていると述べ、裁判所に事実調べをさせる闘いへの支援を訴えた。

 江東地域の戸村正明さん(全水道東水労江東地区協)、江戸川地域の在田千春さん(NPO法人共に結)から決意表明があった。集会決議は岡沢徹さん(東京清掃労働組合)が提案し採択された。最後に飯塚康浩さん(部落解放同盟江東支部)が閉会挨拶。団結ガンバローを参加者全員で行なった。

 (江東支部)

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