部落解放同盟江東支部などでつくる「人権のつどい実行委員会」は2月2日夜、江東区の亀戸カメリアホールで「障害」って何?「分けないで!」「地域でごっちゃになって生きよう!」をテーマに150名余の皆さんにご来場いただき「2018人権のつどい」を開催しました。東水労の小堀さんの司会で開会されたつどいでは、部落解放江東共闘会議の山口純一代表幹事が主催者挨拶を行い、江東区大井哲爾副区長から来賓のご挨拶をいただきました。講演では丸子勉さんが、ご自身が「どの子も地域の学校に」との確信を持つにいたった経緯を中学から大学時代、そして教員としての学校現場での様々な出会いや経験などから述べられました。それは、『「特別支援教育」「適正就学」の名のもとに、望まないのに分けられてきた子どもたちや保護者たちとの出会いでした。「障害」って何?それって、ある基準を設けて人を分類し基準に満たない者を「障害児・者」として分ける、排除していることじゃないの?「分けること」に対して痛みを持ち続けたい』と、丸子さんは話されました。
講演後のSさんとの対談では、会場内一番前列のご子息であるTさんもいれてのやりとりは、卒業アルバムの中の全校生徒の人文字写真にTさんが写ってないのを見て、Tさんが通級に行っているときにその写真が撮影されたことをはじめて知った。「ショックだった。」と、「僕が小さいときだよね。」Tさんが反射的に返します。「善意」で分けることの問題点が具体的な実体験をもとにした話と対談の中でするどく伝わりました。
「障害児」も、「健常児」も、同じ環境で暮らせる社会であってほしい。
私たちに問われていることは、具体的な人間関係や想像力を豊かにすることによって、どう現実と関わり課題を解決するのかを絶えず問い続けること。
「就学猶予クレヨンポキポキ折りて泣きし」(花田春兆さん)
(江東支部)