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狭山再審へ地域闘争を強化する
 7・12狭山江東地区集会

江東狭山集会 18回目となる、部落解放江東共闘会議主催で毎年行なってきた「狭山江東地区集会」が7月12日、江東区総合区民センターで開催された。
 司会を江東区に夜間中学を作る会の松下さんが務め、主催者を代表して東水労の小峰さんが「狭山事件が発生し、石川さんが不当逮捕をされてから50年が経過した。今年こそ再審開始に向けて地域の仲間とともに闘いを強化したい」と挨拶をした。
 石川さん夫妻のアピールでは、石川一雄さんが「狭山事件は、部落差別による冤罪事件である事を忘れてはならない。私が部落民でなかったら逮捕されなかったのであり、再審が開始されれば権力の非道さを糾弾し、明らかにして行きたい」と決意を述べた。そして、石川早智子さんは「狭山事件はこの間、マスコミが報道を行なうようになってきた。全国の狭山を闘う仲間が大変な労力と費用をかけて「意見広告」を紙面にあげて狭山事件と石川無実を市民に訴えている。本集会も私が参加して18回目となり、また、23デーも30カ年を迎えている。感謝すると同時に今年こそと思います」と参加者に訴えた。
 基調提案を飯塚書記長が行ない、狭山事件50年のビデオを放映した後、狭山弁護団の山本志都弁護士の講演を受けた。山本弁護士は、「地元の亀戸で事務所を持ち、弁護士になってから11年目になります」と自己紹介した後、狭山事件と狭山弁護団に所属の関わりや、三者協議の弁護団、東京高裁、東京高検それぞれの協議内容などを大変わかり安くやさしく話された。今後も開示された証拠について精査し、新証拠、補充書として提出する事について詳細に説明され、必ず再審開始に結びつけ勝利が出来ると話された。
 地区からの代表アピールとして江東区からふれあい江東ユニオンの加瀬さん、江戸川区からNPO法人の矢作さん、集会決議を東京清掃労組の岡沢さんが提案し、採択された。
 閉会挨拶で雨宮支部長が個人を含め、参加者の数人との狭山闘争における関わりを話し、年内にも狭山再審をかちとるべく地域闘争の強化をお願いし、集会は成功裏に終了した。  (江東支部)

部落解放同盟東京都連合会
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