江東支部と区の人権推進課が主催する今年度第２回の江東区社会同和教育講座が３月27日、江東区文化センターで開催された。今回は葛飾支部長の松島幸洋さんを講師に「東京で暮らす部落出身者の想い」と題して学習を行なった。

　松島さんは生い立ちや支部活動の中で体験した実例を挙げ、差別事件・差別の実態と向き合うとき、複雑な思いを持って東京で暮らす仲間の顔を思い浮かべようと訴えた。

　そして近年の主な差別事件を解説。連続大量差別ハガキ事件と、葛飾区を中心に江戸川区・江東区で続発する差別落書き事件について作成したムービーとパネルはインパクトあるものだった。

　今回も、区報を見て参加した区民が多く、「部落差別について知らなければならないと思い参加した」「時代が変わっても薄まらないのだろうか？」「又聞きではなく当事者からの話なのでよく理解できた」など活発に質問や感想が出された。

　今後も部落差別についてより多くの区民が理解を深め、差別をなくそうとする仲間を広げる場として講座を活用していきたい。

　（江東支部）