差別を許さない地域と職場に

狭山・人権・葛飾ネットが連続講座



連続講座

 狭山・人権・葛飾ネットは2016年12月2日、第1回部落差別の実態と狭山事件を学ぶ連続講座を葛飾区役所厚生棟多目的室で開催しました。
 第1回は部落差別事件の糾弾闘争に長年奔走してきた部落解放同盟都連副委員長の藤本忠義さんから、自身の部落差別への思いや東京で発生している特徴的な差別事件について紹介して頂き、当事者の思いを受け止めた差別との向き合い方、地域や職場での取り組み課題を考えていきました。
 第2回連続講座は2017年2月15日に葛飾区役所隣接E会議室でひらきました。
 河村健夫 弁護士(「全国部落調査」復刻版出版差し止め裁判原告弁護団・狭山弁護団)から、第一部では、「部落を晒す 鳥取ループ〜『全国部落調査』出版止し止め裁判と今後の課題〜」と題して、事件の経緯、裁判の意味・意義、今後の課題などを学び、第二部では、狭山事件の決定的な重要新証拠である「下山鑑定」について学習しました。
 第3回連続講座は2017年4月19日、葛飾区役所隣接E会議室でひらきました。
 2001年から15年もの長期にわたり葛飾区を中心に近隣区にも拡大しながら断続的に120ヵ所も発生している部落差別落書き事件を発生当初から見続け、葛飾で暮らす仲間の思いを感じ取りながら運動と組織の大切さを訴えてきた解放同盟葛飾支部長の松島幸洋さんから差別落書き事件の経過と現状、差別落書きに対する当事者の思いや取り組み課題について学び、地域や職場からの部落差別撤廃・人権確立の取り組みと狭山再審の闘いをともに闘って行くことの大切さについて学びました。
 狭山・人権・葛飾ネットは、部落差別にもとづく冤罪事件である狭山事件と葛飾区の部落差別の現実を受け止め、差別を見逃さない・許さない地域・職場づくりを一歩一歩進めていくために連続講座を継続していく予定です。   (葛飾支部)