人権と福祉の地域づくりで協力
地域人権啓発リーダーと懇談



人権リーダ懇談

 葛飾支部は1月30日、昨年12月の地区民生児童委員協議会会長の改選にともない、新たに選任された「地域人権啓発リーダー」との懇談をもった。
 懇談会は、民生児童委員協議会、社会福祉協議会、解放同盟葛飾支部のつながりや諸事業の経過やシステムを踏まえて、区福祉部長や人権推進課長にご尽力により、前民生児童委員協議会会長・前人権啓発リーダー総合窓口の大谷隆興さん、新民生児童委員協議会会長・新人権啓発リーダー総合窓口の岩城堅司さん、葛飾区社会福祉協議会小川事務局長、葛飾支部からは、松本支部長と松島書記長が出席し、非常に有意義な懇談となった。
 「地域人権啓発リーダー」とは、今現在も部落差別をはじめ各種差別・人権侵害事象が後を絶たない中で、民生児童委員は日常業務において人権に関わる事例を多く扱っていることから、相談当事者の実態に即した活動を進めていくにあたって、人権問題に対する深い認識と解決に向けた研鑚と実践に努め、互いに支え合える差別のない葛飾区を創造していくために設置されている地域の人権リーダーである。区内には19の地区民生児童委員協議会があり、すべての地区協議会長が地域人権啓発リーダーとなり、さらに葛飾区民生児童委員協議会会長がその総合的な窓口の任にあたっている。
 懇談の中で、区民が安心して健やかに暮らして行くためには、区民一人ひとりの尊厳、人権が尊重されていくことが最重要の構成部分であり、不可欠であるということを重々踏まえて頂いた上で、被差別部落関係者をはじめ、高齢者や障害者、女性、こども、外国人、ひとり親家庭等々、さまざまな立場の人々が葛飾で暮らせてよかったと心底思える、温もりある人権と福祉の地域づくりを力を合わせて全力で取り組んでいくことを確認した。
 また、葛飾支部では、様々な人権課題、生活・福祉に関わる諸困難を抱えた地域の方々とのつながりを創っていく場として、葛飾区同和対策仮奥戸集会所において、年に数回社会同和教育事業の企画を実施している。支部員や地域の方々、子どもたちにも地域福祉に貢献できる「子ども会事業や人権企画」の大切さを伝えながら、東日本大震災以後「地域福祉募金」に取り組んできた。懇談会の終わりに、私たちの取り組みに共鳴してくれた地域の方々や子どもたちの思いとともに、わずかではあるが「地域福祉募金」の全額を葛飾区社会福祉協議会に寄付させて頂いた。  (葛飾支部)