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幅広い広がりの中で
狭山事件の再審を求める葛飾集会
6月14日、葛飾支部は、40年を超える狭山差別裁判糾弾の闘いの歴史の中で、再審を巡る状況に大きな変化が生まれており、今が闘いの最大の山場であるという認識のもと、『ここまできた狭山再審!証拠開示で無実確信!狭山事件の再審を求める6・14葛飾集会』を開催しました。
石川一雄さん本人と河村健夫弁護士(狭山弁護団)をお招きし、葛飾支部員だけではなく、東水労東二支部葛飾分会、東京清掃労組葛飾支部、葛飾区職労、葛飾区教職員組合、葛飾人権ネットなどからも多数参加していただく中で、石川さんの49年におよぶ無実の叫び、第三次再審闘争にかける思いや狭山事件の本質・真相・現状・私たちは今、何をすべきなのか、等々を学び、共有していくことができました。
2010年5月、検察による一部証拠開示が行われ、さらに2011年に入って、「犯行現場とされる雑木林の血痕反応検査」について重大な事実が明らかになりました。狭山事件担当の検察官が、事件当時、雑木林の捜査をした鑑識課員に聞いたところ、「血痕反応検査はやったが、反応はなかった。報告書は作成した記憶がない。」と言っていたと書いたメモが明らかになっています。「雑木林が犯行現場である」とする確定判決の認定や、石川さんの「自白」を疑わしめるに充分な物的証拠です。そして、2011年12月の第9回三者協議で14点の証拠開示、今年4月の第10回三者協議でも19点の証拠が開示され、まさに劇的な動きが生まれようとしています。
しかし、東京高検は、依然として残る証拠の開示に強固に抵抗しています。
「石川さんは無実だ!」「証拠開示・事実調べを行え!」という声をさらに大きなものとし、一日も早く再審の門をこじ開け、狭山再審の完全勝利を勝ち取るために、地域で更なる奮闘をしていくことを参加した支部員、狭山闘争に連帯する諸団体と確認して集会を終えました。
(葛飾支部)
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