悪質な差別落書がまた再開

葛飾連続差別落書



差別落書き 差別落書き

 11月19日・26日に、葛飾区内を流れる中川の右岸(東立石一丁目付近)や左岸(東新小岩八丁目・奥戸一丁目付近)および奥戸三丁目の公園など、計12ヵ所で差別落書きが発見された。遊歩道の椅子やデッキの柱、ベンチなどに書かれていた差別落書きはすべて「●●●(航空会社)部落!」というもので、2001年から区内で執拗に繰り返されてきた差別落書きの実行者と同一犯と思われる。今回を含め、14年にわたり計29件72ヵ所に差別落書きが続けられている。
 11月19日、中川右岸遊歩道に「「●●●部落!」と6ヵ所に差別落書きがあるのを中学校教諭が発見し、人権推進課と葛飾支部で現場を確認した。落書き実行者は一度に複数箇所に落書きをする傾向があるため周辺を点検すると、中川左岸側の遊歩道の欄干やデッキなど5ヵ所にも同様の落書きが見つかった。さらに、一週間後の11月26日、奥戸三丁目の公園のベンチ背もたれにも同様の差別落書きが書かれているのを区公園課の職員が発見した。
 2001年12月から区内で断続的におこなわれてきた差別落書きは、2013年3月に荒川河川敷に向かう避難橋や河川敷の看板などに「自民 土建屋 ヤクザ 部落!」などと6ヵ所に書かれていたのを最後に止まっていたが、それから2年8ヵ月を経てまた再開した。
 このような悪質かつ執拗に被差別部落関係者の暮らしに大きな不安と恐怖を突きつける差別行為を私たちは絶対に許すことができない。
 葛飾支部は「人権が守られ、誰もが安心して暮らせる葛飾区」づくりを区民に呼びかけるとともに、行政に対して、卑劣で陰湿な差別落書きが堂々と行なわれてしまっている葛飾区の差別実態をしっかりと踏まえた人権啓発の強化を強く求めていく。そして、何よりも不安と恐怖に迫られながら暮らす被差別部落関係者に思いを馳せ、葛飾支部の存在、差別と闘う仲間が地域にいることを知らせ、勇気づけていきたい。   (葛飾支部)