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選挙ポスター掲示板など6カ所に
葛飾区内で差別落書きが発生
葛飾区内において、昨年11月、12月に選挙ポスター掲示板など6カ所に差別落書きが発生した。
11月24日、葛飾区立川端小学校(東立石一丁目)脇の選挙ポスター掲示板に「部落!」「非人!」「エッタ!」と部落差別落書きされているのを葛飾区職員が発見し、選挙管理委員会に連絡し、同課より人権推進課に連絡、その後葛飾支部に報告があり、支部と人権推進課で現場を確認した。そして、11月26日、きねがわ児童遊園(東四つ木三丁目)脇の選挙ポスター掲示板にも同様に「部落!」「非人!」「エッタ!」と書かれているのを付近の住民が発見し人権推進課へ連絡。人権推進課とともに現場を確認し、掲示板を撤去・差し替えの処置をした。続いて、12月10日東立石の民間マンション敷地内の看板二箇所に「部落」と書かれているのを付近の住民が発見。13日には11月に落書きされたきねがわ児童遊園脇の選挙ポスター掲示板に貼ってある都知事選挙立候補者のポスターに「部落」と落書きされているのをパトロール中の警察署員が発見し、葛飾警察署から区選挙管理委員会および当該候補者の選挙事務所に連絡がされ、人権推進課にも連絡された。他にもこの落書きがなされていた数日間に一般区民の自家用車ボディにも「部落」と黒マジックで書かれており、自動車所有者より警察に被害届が出されていることを警察署員から聞いている。
すべての落書きに対して管理責任者より警察に被害届が提出されており、また、公職選挙法にも関わる落書き(器物損壊)として警察も周辺のパトロールを強化している。
葛飾支部では、区内各地域で2001年から10年以上にわたり断続的に行なわれている部落差別落書きの実行者と同一人物による行為と推測している。このような悪質かつ執拗に私たち被差別部落出身者の人権を踏みにじる差別行為を私たちは絶対に許すことができない。犯人の早期発見に向けた可能な限りの手段の検討、そして被害届に留まらぬ告訴手続きの検討・準備、このような卑劣で陰湿な差別落書きが堂々と行なわれてしまっている地域への重点的人権啓発強化の取り組みを進めて行きたいと考えている。 (葛飾支部)
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