葛飾「社会教育リーダー会議」は4月27日、宿泊研修会に向けて同和対策仮奥戸集会所で事前学習会を行なった。
子ども会事業を経験する中から育ってきた若いリーダーの積極的な参加を図り、東日本研究所の吉田勉さんに講師をお願いして「世良田村事件」について学んだ。区の生涯学習課職員を含め13人が出席した。
「リーダー会議」は部落差別と向き合える子どもたちの育成をめざし、支部や区が実施する社会同和教育事業の取り組みに率先して奮闘していくグループであるが、子ども会活動に関わってきた支部員ではない仲間たちも参加している。
一昨年、「部落差別解消推進法」が制定され、リーダーたちの部落問題認識を深め、これまでサマーキャンプ地の実地踏査がメインだった宿泊研修会に部落問題学習を位置付け、今年がその2回目となる。
昨年は長野県の「人権センターながの」や長福寺に行き、結婚差別の現実や差別戒名を見聞し、今年は6月2日に群馬県太田市に行き、「世良田村事件」を学ぶ。現地での学習の後、翌3日には、8月に行う子ども会キャンプの実地踏査をする。
学習会では、「世良田村事件」がどのようなものであったのか、事件の内容はもとより、水平社運動が活発化する中での近隣住民の差別意識はどうであったか、社会的背景などを講師の吉田さんからうかがった。
研修当日は世良田の松島一心さんに現地を案内して頂くことになっている。地域の人たちは部落差別をなくしていくために、その後の営みの中で「世良田村事件」をどのように受け止め続けているのかなどを聞いてみたいと若いリーダーは学習会の感想を述べていた。
(葛飾支部)