原発災害の深刻さを実感



福島スタディツアー

 脱原発オール荒川アクション主催による福島スタディツアーに4月8日~9日、参加した。今年は浪江町の①「希望の牧場」、②浪江町大堀で「大堀相馬焼」を焼いていて、いわき市に窯を移す決断をした窯元、③原発労働者の相談を受け労災問題に取り組むいわき市市議、営農型ソーラー設備。④広野町で有機とアヒル栽培でお米を作っている米農家、⑤そして市民放射能測定室「たらちね」を訪問した。

 原発事故から7年、毎日の課題に向き合いながら様々な領域で活動する現場に触れて改めて原発災害の広さと深刻さを実感した。

 とりわけ「希望の牧場」の風景は衝撃的であった。写真はなんでもない牧場の風景を写しだしているが放射能汚染されている。「希望の牧場」は、今も三百頭の被ばくした牛を飼育し8年目となる。代表の吉沢正巳さんは「餓死や殺処分せざるを得なかった大勢の牛飼いの無念を考えながら、国の棄畜・棄民政策と断固闘い続け、国策の根幹である原発の時代を被曝牛と共に超えるため、発信を続けます」と訴えた。見えない、におわない放射能との闘いは東京にいては感じづらい。2日間という短い行程であったが現地に行くことの大切さをあらためて感じた。

 (荒川支部)