差別と排除を中心に

足立区民企画同和問題講座



足立区民企画同和問題講座

 「区民企画同和問題講座」の第二回目が10月14日に開かれました。講師は、東日本部落解放研究所事務局長の吉田勉さん。

 吉田さんは、「差別をなくしたいと思うマジョリティーの一員という立場から」と話を始め、被差別部落の聞き取り調査から見えてくる差別の実態を踏まえ、差別が「排除」として現れていくまでの歴史を解説しました。

 「近世被差別身分と人外視」の一例として道後温泉における「人間」の入る湯と「馬湯」=「人外」身分の入る湯について説明。

 さらに、今日もなぜ差別が存在するのか、無くすためにはどうすればいいのか、吉田さんの話に耳を傾けました。

 現在も進行中の「排除型」差別へと話が進む。①ヘイトスピーチ、②障害者差別についても言及された。その上で、「差別といじめのない社会を創るには」というテーマへ。

 「15歳の孤独度調査」「社会的孤立の状況」などの国際比較のデータが興味深い。孤独で、社会的意欲が希薄な日本の子供達、そして大人たちも孤独なのだ。最後に「排除型」社会を変える三つの社会的ケア=「包む」「つなぐ」「ネットワーク」の説明があり、会場からいくつか質問も出され、とても良い学習の場になりました。 (足立支部)

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