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済州島研修旅行に

足立支部女性部

 

 足立支部女性部は7月17日から2泊3日で済州島に7人で行った。旅行の前には「四三事件」を中心に学習会を持った。
 冷戦構造と民族分断を背景に、1948年4月3日を起点に、1年以上も大量殺戮が繰り返され、3万人以上の島民が犠牲になった事件。
 2003年にノ・ムヒョン大統領が「国家による権力犯罪だった」と謝罪した。さらに2006年犠牲者慰霊祭に大統領として初めて出席し、島民に対して正式に謝罪するとともに、事件の真相解明を宣言した。
 初日、チェジュ空港へはお昼過ぎに到着。この空港でも事件で千人もの住民が虐殺されたのだ。この日は2台のタクシーで竜頭岩や「三姓穴」を見物。
 2日目、3日目は、貸切ワゴン車で移動。運転兼ガイドは日本で生まれ30歳ごろ済州島に帰ったというカンさん。事前に行きたい所のリストを送っていたが、「皆様の行動力を見て判断します」という返事が来ていた。
 真っ先に連れて行ってもらったのが「四三平和公園」。広い公園の中に記念館と慰霊塔や、犠牲者の氏名が刻み込まれた石碑がある。記念館の中を館内ガイドの案内で見学した。
 カンさんに「身内に事件の被害者がいますか」と聞いた。答えは「たくさんいますよ」。平和公園ができても被害者には何の補償もない、また日本から済州島の故郷を複雑な思いで訪れる人が多い、と話してくれた。
 その後、数多くの景勝地を汗をかきながら回り、グルメとショッピングも楽しんだ。カンさんからは「年齢のわりに皆さんがんばりました」とおほめの言葉。
      (足立支部)

部落解放同盟東京都連合会
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