本年度第2回目の区民企画同和問題講座が、10月24日、足立区勤労福祉会館で開催された。
今回は、第1回目に引き続き、「革細工で知る同和問題」と題して、講演の後、参加者で太鼓づくりを体験しました。
講座は、「太鼓の演奏者は世界で脚光を浴びるが、今日は太鼓の作り手に光をあてたい。」元大阪人権博物館学芸員の太田恭治さんの講演から始まりました。
『皮と革』『皮革産業と部落問題』、そして不合理ながら脈々と続く部落差別。
「もう今日からは、差別なんて、そんなことやめまひょや。」軽妙な口調で、そしてわかりやすく講演をされました。
太鼓づくりは、とにかく誰もが初めての経験で、濡らして柔らかくなった皮を触って、皮の裏表を見つけることから始まり、皮に開けられた穴に紐を通して絞り、徐々に皮を張る作業、そして持つ部分を作って仕上げへと参加者全員が見事な太鼓を作り上げました。
「立派な太鼓を作ったことをまわりの人に自慢したい。」「高い技術で作られた皮細工。その作り手がさげすまれた社会の矛盾を、多くの人が学ぶべきだと思いました。」「学ぶことが多く、最高のひと時でした。」「太鼓づくりは初めてで大変でしたが、とても楽しかったです。講義では興味深い話が多く、大変勉強になりました。」等々、参加者の感想が届きました。
作った太鼓が奏でる音色はきっと素晴らしいものになっていると思います。 (足立支部)